本と旅と映画

のんびり気ままに…

ラヂオの時間を観て 今さらながら三谷幸喜さんて凄い脚本家ですね。

BSよる8銀座シネマにて三谷幸喜さん初監督の「ラヂオの時間」を観た。

ケラケラ笑って観てました。

コメディではあるけど、人間味のある温かい映画です。

 

平凡な主婦みやこ(鈴木京香)がシナリオコンクールに投稿した作品が採用されて、生放送でラジオドラマ化となった。

しかし演じる俳優達が好き勝手な事言い出し、みやこの台本はことごとく変更されていくのである。

まず始めに主人公の千本のっこ(戸田恵子)は、主人公の名前が気に入らないと機嫌が悪い。

プロデューサーはのっこの機嫌を損ねないように、わがままを次から次に通していくのです。

主人公は名前がりつこから「メアリージェーン」となる。すると回りもみんな外人の名前に変更となる。

舞台も熱海からニューヨークそしてシカゴへと変わっていく。

職業も平凡な主婦の役は嫌だと女弁護士にする。

恋人役の男性も漁師からパイロットになる。

その度に回りは台本書き換えたり、効果音を探したりバタバタ走り回ります。

もうめちゃくちゃです。

こんな事ないでしょうと思う。

でもこここまでひどくはないかもしれないがありそうな話しだ。

女優がダダをこねたり、スポンサーがおこったりとか芸能界あるあるの話しなんでしょうね。

本当はこんな事したくないのに、やらざる得ない組織の中。

人か内に抱えて半ば諦めている感情を本当に上手く描いている。

三谷さんて凄い!

最後、千本のっこの「ドナルド、ドナルド・マクドナルドー」と叫んだ所とか、おひょいさんが花火の効果音を出す所など本当に面白かったー。

最高でした。

 

eiga.com

 

 

 

エデンの東こんなにもいい映画だったのか。ジェームズ.ディーン儚すぎるよ。

昨日の事、午後1時からのBSの映画今日は何かな?とつけてみた。

ジェームズディーン主演の「エデンの東」だった。

名前は聞いた事ある有名な映画だ。

ちょっと見てみたらはまってしまった。

テレビに釘付け、もう目が離せない。

次はどうなるの?と展開が気になりトイレも我慢した。

ジェームズディーンことキャルは死んだと聞かされていた母親に会いに行く。母親に似た自分をせめる。

あの愁いをふくんだキャルの目がとても切なく胸が痛む。

 

兄のアーロンには婚約者もいて、真面目で心優しく父親からも愛されていた。

しかし弟のキャルは兄とは正反対反抗的で、気難しい。

愛に飢えていたキャル。

そんなキャルが父親のレタスの損害を、大豆の投機で得たお金を渡すと父親はそんなものは受け取らないと突っ返す。

怒ったキャルは母親は死んでいると思っている兄に母親を引き合わせる。

想像していた母親と真逆の母親を見て、ショックを受けた兄は志願して戦場へと向かって行く。

父親はショックで脳卒中となり半身不随になってしまう。

なんて事でしょう。

家族の確執や兄の婚約者との愛とか、色々な事がおこり胸が痛みました。

 

半身不随となった父親に婚約者が言います。

愛されないほどつらいことはありません。

愛されないと心がねじまがります。

彼を許せとは言いませんが、愛を見せて下さい。

でないと彼は破滅です。彼は一生罪人です。

助けてあげて。何かを求めてあげれば、彼はあなたの愛を悟ります。

愛のしるしを。

 

父親はキャルにここで看護してくれと伝える。

ラストは救われましたが、切ないお話しでした。

 

見ていてジェームズディーンが死ぬのでは?と思いました。

なんだか儚くて危うくて。

実際24歳の若さで事故死してしまったのですね。

なんとデビュー半年後に。

才能ある俳優さんなのに儚い人生だったとは。

 

来週は「理由なき反抗」

ja.m.wikipedia.org

博多座エリザベート観てきました!

久しぶりの投稿になります。

早いもので2月になりました。

さて楽しみにしていたエリザベート博多座で観てきました。

昨日が千秋楽で動画があがってきていました。

以前の千秋楽も合わせて繰り返し観ては余韻に浸っています。

動画を見て一緒に拍手し、歌っています。


www.youtube.com

私が観た舞台のキャストはエリザベートは愛希れいかさん、トートは古川雄大さんでした。

オーストリア皇后となったエリザベートの少女期から晩年までの波乱万丈の生涯を描いた物語です。

可愛らしい少女から晩年までを素晴らしい音楽と共に演じていました。

役者さんて凄い!

素晴らしい歌声にダンス見どころは盛りだくさんでした。

やはり生で観ると感動が違いますね。

また観たくなりました。

今回はケチってB席にしました。後悔なり。

2階席の一番後でかなり遠かったのです。

次回は絶対A席にしようと誓いました。

 

帝国劇場が2025年から建替えになるようです。

まだ一度も行った事がないので、今年か来年帝国劇場行って舞台を観たい!と夫に言うと、俺も1週間位休み取り下北沢行って舞台を色々見てみたいと言うではないか。

「大賛成!」

いいね下北沢か〜小劇場が沢山あるんだよね。それに古着屋や素敵なカフェとかも。

夫はミュージカルは苦手で興味はないが、面白い舞台は見たいようだ。

以前、劇団新幹線をみてめちゃ受けて楽しそうだった。

ワハハ本舗の舞台とかも観たいようだ。

私とはジャンルが違うがそれぞれ好きな舞台を観るのもいい。

大劇場は豪華で素晴らしいが、小劇場で頑張っている役者さんも見てみたい。

今年行けたらいいなぁ~。

 

今年からはブログを演劇と映画に特化して書いていきたいと思います。

かなり少ない頻度になるかと思います。

この一月書いてない時も読んで下さり、本当に有難うございました。

これからもおつきあい宜しくお願いします。

 

 

 

傲慢と善良 感想

傲慢と善良 辻村深月

この作品一気に読んでしまいました。

婚活アプリで知り合った架と真実。

結婚式まで決めていたのに真実が失踪してしまう。

ストーカーに狙われていたかと思いきや、全く予想しない展開となった。

結婚に悩む男女、友達、世間、親子関係など色々絡んでいた。

そこまで言うかと怖さもあった。

色々深く掘り下げグイグイ突っ込んでくる場面などあり気になった会話を書き出してみた。

ピンとこないとは何なんでしょうね。

その人が、自分につけている値段。

自分に見合う相手が来なければ、ピンとこない。

相手を鏡のように見る。自分の自己評価額。

 

善良さは、過ぎれば世間知らずとか、無知ということになる。

 

人生のビジョンは、自分で考えなければ見えない。

それがなくてもただ流されるよう日々を生きる事は出来る。

 

只中で苦しいうちは、自意識過剰にそんなものに拘泥してしまう。

 

SNSの恐ろしさを思い知ったなど。

 

結婚相談所の小野里さんが紹介した二人を断った真実が、選んだ架君をなめまわすように見たんだろうなぁ。

どんな人なのか興味があったのがよくわかる。

真実が自分の価値をどれだけと思っていたのか。

小野里さんは真美は偉く高く自己評価していたと思った事だろう。

なんか自分にも思い当たる事がある。

そんな目で回りの友人を思い浮かべてみた。

あるあるでなかなか面白い。

自分の自己評価額かぁ考えて見なかったが、高く見積もってしまうものだ。

こんな事かける作家さんて凄い!

主人公の女の子の名前は真実と書いてマミと読むのだが、これも作家さんの意図する所なんだろう。

 

 

ふと思ったけど、人に良く見られたいという気持ちもあるな?

今までと違うファッションで楽しんでいる私だが、誰も見てないよ。中身は変わってない。自己満足か。まぁそれでもいいや。

楽しんでるから。

bookmeter.com



 

 

 

旅屋おかえり 感想

旅屋おかえり 原田マハ

気がつくと、今日も旅をしている。旅が好きだ。移動が好きなのだ。

の書き出しから旅好きの私はこの本を手にした。

売れないタレント岡えりかが旅屋として旅の代理人となりあちこち旅をする話し。

旅屋の社長萬鉄壁とのやりとりなど軽快な会話のテンポなどは面白い。

そして華道の家元から依頼された角館への旅には泣かされた。

読みながら涙が溢れ止まらなくなりタオルを取りにいった。

次の内子への旅もよかった。泣けた。

本を読み角館の桜見に行きたくなった。そして内子にも行きたくなった。

旅って本当にいいよね。

 

以下本から抜粋

ほんと旅って不思議ですよね。

でかけてみると、いろんな発見がある。新しい出会いがある。

出かけてみなくちゃ、何が起こるかわからない。

とにかく出かけてみませんか。心の洗濯、一休み。

それでは皆さん、ご一緒に。

旅に出ようよ、明日から。

いいことあるよ。大丈夫!

「旅屋おかえり」はBSでドラマとして放映されているんですね。

見て見ようと思います。

bookmeter.com

 

 

 

蒲公英草紙 感想

蒲公英草紙を読んで 恩田陸

蒲公英と書いてたんぽぽと読むとは知らなかった。

聡子お嬢様と過ごした槇村での出来事

病弱だったお嬢様の遊び相手として槇村家に出入りし、槇村家の家族やお屋敷に出入りされる方々との出来事を回想しながら描いている。

そしてそこへ常野の家族4人が訪れる。

常野の方の不思議な能力もここで詳しく書かれていた。

「しまう」という事も

以前光の帝国を読んだ時も出てきた。

光の帝国は短編だったが、こちらは長編でラストは聡子お嬢様が立派に務めをまっとうして亡くなってしまった。

「しまう」という行為で聡子お嬢様の心の中を見せてくれた。

こんな能力を持った人達がいたのかもと思わせてくれる小説だった。

 

bookmeter.com

 

 

 

六番目の小夜子 感想

今年は本を読む事を目標とした。

娘の本棚から拝借した。

六番目の小夜子」 恩田陸

二日で読み終えた。

恩田さんのデビュー作のようだが素晴らしい作家さんだ。

引き込まれるように読んだ。

誰が小夜子なのか?

体育館での全員参加の演劇などゾクゾクしながら読んだ。

上手い作家さんだ。

良い本に出会えた。

bookmeter.com