本と旅と映画

のんびり気ままに…

本の紹介

ボトルネックレビュー 米澤穂信著

不思議な物語でした。舞台は石川県金沢そして東尋坊。 嵯峨野リョウは東尋坊から落ちて亡くなった恋人諏訪ノゾミを弔うために、白い花を崖から投げ込んだ。 そして何かに誘われるよう断崖から落ちた。 しかし、気がつくと金沢市のベンチにいた。 不思議に思…

屍人荘の殺人レビュー 今村昌弘著

スリル、サスペンス、謎解き面白く読ませて頂きました。 登場人物は14人と多く覚えられるか心配でしたが、覚えやすいように文中に説明もありました。 物語は紫湛荘で映画研究部の合宿が行われる事になったのです。 初日は映画の撮影があり、夕食はBBQ。その…

Nのためにレビュー 湊かなえ著

久しぶりの湊かなえさんの小説でした。 湊さんはイヤミスの女王と呼ばれているのですか? イヤミスとは読んだら嫌な気持ちになるミステリー小説の略だとか。 なんだか分かる気がする。 このNのためにも読後はすっきりせず、なんだか凄く嫌な事件だなぁと思っ…

哀しい予感レビュー 吉本ばなな著

今まで読んだばななさんの本の中でこの本が一番好きかも。 と言ってもまだ7冊しか読んでいないけど。 哀しい予感と題名から連想する話しとは違い、いい話しでした。 古い一軒家に住んでいる音楽教師のおばゆきの。30代一人暮らし。 ほおっておくと、一日中、…

はーばーらいとレビュー 吉本ばなな著

ばななさんの本古い本ばかり読んでいましたが、この本は昨年出版された新しい本です。 あとがきに書いてありましたが、安倍元総理が襲撃された事件をきっかけにカルト集団について調べていたそうです。 なので宗教2世の物語となっています。 両親が小さな新…

とかげレビュー 吉本ばなな著

1.新婚さん 2.とかげ 3.らせん 4.キムチの夢 5.血と水 6.大川端奇譚 6つの短編小説が入っています。 印象に残ったのはとかげと大川端奇譚でした。 とかげは内ももにとかげの入れ墨がある彼女の話しです。 彼女の話しが悲惨だと思っていたら彼氏の方がもっと…

つぐみ TUGUMI レビュー 吉本ばなな著

初版は1989年ぱななさんの初期の頃の本です。 キッチンに続きかなり人気がありよく売れていた本のようです。 吉本さんは私とあまり変わらない年代です。名前は知っていたが読んではいなかった。 一夏の思い出が描かれています。 かなり個性的なつぐみと姉の…

木曜日にはココアを レビュー 青山美智子著

図書館に予約してから7ヶ月やっと手にする事ができました。 どれだけ人気なんだぁ〜 「木曜日にはココアを」なんて題名からして女子受けしそうな本です。 一部抜粋 僕が勤めている「マーブルカフェ」の窓際、隅の席。 半年くらい前から、彼女は一人で来て、…

「違うこと」をしないこと レビュー 吉本ばなな著

自己啓発的な本はあまり読まない私です。 小説だと思って手にしたこの本は自己啓発的な本でした。 そして白井剛史さんとの対談とか読んでいると??宇宙マッサージ、樹ピターなんの事、宇宙コンピューターやら霊の事やらちょっと理解出来ない。 吉本ばななさ…

デッドエンドの思い出 レビュー 吉本ばなな著

この小説は以下の5つの短編小説が入っています。 1.幽霊の家 2.おかあさ〜ん! 3.あったかくない 4.ともちゃんの幸せ 5.デッドエンドの思い出 さくっと読み終えたけど頭にあまり残っていない。 一番印象に残っているのは幽霊の家。 「男は穴しか見えないの」…

キッチンレビュー 吉本ばなな著

知人が吉本ばななさんの読書会を開いていたので、私も読んでみようと本を借りてきました。 軽やかでふわっとして優しい文章でした。そして読みやすく女性受けする感じでした。 重くて人間の本質をえぐるような本が好きな私には、新鮮でみずみずしくこんな作…

すみれ荘ファミリア レビュー 凪良ゆう著

すみれ荘の管理人和久井さんと住人4人の物語。 途中で読むの止めようかなと思ったのですが、後半面白くなってきました。 和久井さんは病弱で仕事につくことが難しく、アパートの管理人をしている。 住人のために食事も作っていてお人好しで優しい方。 アパー…

丘の上の賢人 レビュー 原田マハ著

立ち寄った書店で目に留まった原田マハさんの旅屋おかえり「丘の上の賢人」 を手に取りめくってみた。 目に飛び込んできた最初の文章 どんなことより旅が好きだ。ひとり旅して、心ゆくまで楽しみたい。 決めたこの本を買おう! 以前読んだ旅屋おかえりがシリ…

神さまのビオトープ レビュー

神さまのビオトープ 凪良ゆう著 凪良さんの本を読みたくて、図書館に3冊予約していました。 その中の一冊です。 うる波は結婚して2年目に、大好きだっ夫鹿野君を交通事故で亡くしてしまう。 でも鹿野君は幽霊としてうる波の前に現れ、うる波と以前のように食…

52ヘルツのクジラたち レビュー 

52ヘルツのクジラたち 町田そのこ著 明日公開の映画「52ヘルツのクジラたち」を見る前に原作を読んでおこうと、旅の合い間に読んでいました。 武雄市図書館や電車の中で読み、中央駅につく頃には読み終えました。 う〜んこの内容だと私は映画館には行かない…

星を編む レビュー

星を編む 凪良ゆう著 「汝、星のごとく」の続編になります。 北原先生の過去も詳しく書かれています。 本当にいい先生です。こんな先生いないです。 そして作家と編集者の関係。 SNSでの無責任な誹謗中傷に 「こういう時は孤独感が募るものだから、側にいて…

汝、星のごとく レビュー 凪良ゆう

汝、星のごとく 凪良ゆう著 図書館に予約していたのですが、100人待ちですと言われました。 凄いなぁ~今年中に読めないではないか。 待ってられなくてアマゾンで買いました。 買って読んで納得。素晴らしい小説でした。 ラストに「汝、星のごとく」が出てき…

滅びの前のシャングリラ レビュー

滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう著 1ヶ月後、小惑星が地球に衝突し地球が滅びてしまうというSF小説。 いじめを受けている男の子江那友樹、クラスで一番綺麗で女王様の雪絵、雪絵の好きな歌手Loko、江南友樹の両親5人の視点で書かれています。 今まで生きて…

流浪の月 レビュー

流浪の月 凪良ゆう著 本屋大賞受賞の作品です。 色々な難しい問題が出てきます。 ネット社会の現代過去の事件は消える事なくいつでも目にする事が出来る。 読み終えて思った事は更紗と文の幸せが続きますようにと思った。 嫌いな作家さんではなかった。どち…

ノースライトレビュー

ノースライト 横山秀夫著 こちらの本も本屋大賞ノミネート作でした。 読みながらこの物語以前読んだ事があるような?それともドラマだったかな?見覚えがあるぞと思いながら読み進めました。 景色のいい場所に建てられた一軒屋にポツンと置かれていた椅子の…

永遠の出口 レビュー

永遠の出口 森絵都著 本屋大賞ノミネートのタグに惹かれ読んでみました。 確かに読みやすく面白かったです。おすすめです。 主人公は小学3年生の紀ちゃん。 小中高と成長と共に起こりうる事を経験しながら大人になっていきます。 小学生時代の誕生会に初恋。…

アーモンド レビュー

アーモンド ソン・ウォンピョン著 アーモンド(扁桃体)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることが出来ないユンジェと物心つかないうちに親とはぐれた不良少年ゴニの成長物語。 ユンジェは頭の中にある扁桃体が生まれつき小さく、感情がない。 周りの人達が…

あの日、君は何をした レビュー

あの日、君は何をした まさき としか著 題名通りの本でした。まさにあの日君は何をしたを解明するために読み進めました。 平凡ながら幸せな家庭の主婦水野いづみ。 夫と娘の沙良、そして息子の大樹の4人家族。 ある日息子の大樹が夜中に自転車で事故死してし…

幸福な食卓 レビュー

幸福な食卓 瀬尾まいこ著 主人公は中学3年生の佐和子そしてお父さん、お母さん、兄の直君の4人家族のお話。 お父さんが自殺未遂してからお母さんは別居中。 しかし、お母さんはご飯作りや掃除にきたりと家族の仲は悪くない。 ほんわか温かい仲良し家族である…

ザリガニの鳴くところ レビュー

ザリガニの鳴くところ ディーリア.オーエンズ著 友廣純訳 ベストセラーになり昨年映画化された物語です。 気になっていたので読んでみました。 湿地帯で一人暮らしていかなければならなくなった7歳の少女カイアの物語です。 魚や貝をとりお金に変え食料や燃…

はだしのゲン レビュー

一月以上ブログから離れていました。 原因はユーチューブの見すぎもあります(^_^;) 今こうやってブログに向かうと、自分自身と向き合い深く考えられる時間となります。 こんな時間も大切なので、まめにブログ書いていこうと思います。 さて今回読んでいた本…

政と源 レビュー

政と源 三浦しをん著 とてもテンポよく読みやすい本でした。 口は悪いけれど江戸っ子の二人がお互いを思いやり、いたわりあいながら生きていく様がとても楽しくほのぼのとしていい作品でした。 国政こと政は長年銀行に勤め二人の娘に恵まれ家庭を支えてきた…

あさきゆめみし レビュー

あさきゆめみし 時海結以著 表紙が可愛らしい漫画だったので借りましたが、中は小説になっていました。 大和和紀さんが源氏物語を題材にして書いた「あさきゆめみし」の漫画を時海さんが小説にした本でした。 小学生でも読めるように漢字には、全てふりがな…

クスノキの番人 レビュー

クスノキの番人 東野圭吾著 このお話は職場を解雇された直井玲斗が、給与と退職金代わりに職場に盗みに入り逮捕されてしまう。 その弁護士費用を支払ってくれるという叔母から、クスノキの番人をするよう命じられる。 新月の夜にクスノキの中に入って伝えた…

暗幕のゲルニカ レビュー

暗幕のゲルニカ 原田マハ著 ピカソと言えば抽象的な絵を書くイメージがありあまり好きではなかった。 ゲルニカと聞いてもピンとこなかった無知な私でした。 教科書とかにも取り上げられるピカソの代表作の絵のようで、昔習ったのかもしれないがすっかり忘れ…