本と旅と映画

のんびり気ままに…

私の好きな作家さん紹介。林芙美子 花に風

読者の皆さん本当に有難うございます。

見る度に読者数が増えていて嬉しい限りです。初心者の私よくわからず始めています。

嬉しい事に初コメント頂きました。でも返信方法わからず調べました。ブログ内にコメントを書くをクリックとあるが、見ていた画面にはコメントしか表示されていない。書くはどこ?どこ?と探したらありました。ブログ内の意味がわかった今日でした。

idを入れて返信しました。多分大丈夫かな?

こんな私ですが宜しくお願いします。

 

さて今日は本の紹介になります。

最近ほとんど本も読まなくなりましたが私の好きな作家さん少し古いですが林芙美子さんです。デビュー作であり代表作のひとつ放浪記が有名ですよね。

森光子さん主演で舞台化され2000回以上も上演されました。そして86歳まででんぐり返しをした森光子さんにとっても放浪記は人生そのものだったのではないでしょうか。

森光子さんの舞台見たかっのですがかなわず、5年前博多座仲間由紀恵さん主演の放浪記を観ました。

とてもよかったのですが仲間さんがあまり綺麗すぎてギャップを感じました。

失礼ですが林芙美子さんはあんなに器量よしではなかったので…林さんごめんなさい。

 

「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」

長年こちらの詩が代名詞のように使われていましたが実は

「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど 風もふくなり 雲も光るなり」

と別バージョンがあったのです。(もっと長いのですが省略)

私はこれを見た時とても嬉しく思いました。

最初の詩はネガティブなイメージですが林芙美子さんの作品を読むととても力強い方なのです。

苦しき事も多いけど風もふくなり雲も光るなりで救われた感じがしました。

安堵感と申しましょうかほっとしました。前向きで穏やかでこの詩が出た時私はよく口ずさんでいました。

林芙美子さんを好きな理由

  • とにかくたくましい
  • 前向き
  • 優しさ
  • 鹿児島にゆかりがある

本当にど根性の持ち主であると思います。

小さい頃から故郷持たず旅商人の両親に付いて木賃宿を転々とし苦労して育ちました。

文才を認めた先生の勧めで女学校へ進学。図書室の本を読みふけり、夜や休日は働く。

上京後も女給や女工など職を転々としながら原稿を雑誌社、出版社に売り込んで拾われ

た。自伝的小説放浪記などヒットし流行作家となる。

そして女一人中国やヨーロッパに旅行に出掛けたりしている。この時代の旅は大変だったと思うがよほど好奇心が強かったのだろう。

そしてなんと戦火の南京や武漢へペンの戦士として向かうのです。

是非ゆきたい、自費でもゆきたい。女が書かなければならないものが沢山あると思います。今はくだらん恋愛小説とか書いてる時代ではないと希望して行ったのです。

凄すぎます!

 

その内容が「北岸部隊」という本に収められています。

沢山の兵隊さん達と寝食を共にし漢口へ従軍して行くのです。数多くの悲惨な死体を見

いつ危険な目に合うかもしれない。

林さんは後で漢口一番乗りとかで新聞に載ったようだか決して意気揚々とではなかった。戦場で出会った兵隊や馬に対して優しい眼差しを送っていた。

この戦場の美しさ、残酷さを本当に書く自信はないと…

沢山の兵隊を生涯忘れる事は出来ない。一粒のキャラメルをくれた兵隊、私を車輪に乗せ川を渡してくれた兵隊そして置いて行かれる馬への思いなど林さんは寄り添っていた。

戦後林さんは物凄い勢いで書き続け47歳の若さで亡くなってしまいます。

 

今日は終戦記念日です。戦争を知らない私ですが兵隊さん一人一人に人生があり平和な世の中をのぞんでいただろうと思いをはせました。

そして今日林芙美子没後70年の講演会がある予定でした。楽しみにしていましたが残念ながらコロナの為中止となりました。

講演会主催者の宮田俊行さんの素晴らしい本を紹介します。

「花に風」林芙美子の生涯 です。

こちら林芙美子への愛が溢れていて大変共感しました。

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今日は少し長くなりました。

読んで頂き有難うございました。