3日目は長野の善光寺と奈良井宿に行く予定でしたが、方向が逆なので善光寺は諦める事にしました。
電車の旅なので時間がかかる事とシニアはバタバタ出来ない為ゆっくり一箇所だけ行く事にしました。
この選択は正解でした。後で電車が遅れたのです。
慌てる所でしたが、時間に余裕があったので助かりました。
松本からJRで中津川行き普通列車で1時間ちょっとかかりました。
回りは山ばかりなり。
奈良井の駅は木造の古い建物です。奈良井の宿場町に合った駅でした。
漆喰の壁と黒い柱で今では見なくなった懐かしい建物です。
荷物も300円で駅で預かってくださいます。
奈良井宿は中山道の宿場町で1キロ程古い建物が続く日本最長の宿場です。
奈良井宿と書いてならいじゅくと呼びます。
江戸時代の建物も残っていて、一軒一軒造りも違い見ごたえがあります。
昔の暮らしがしのばれます。しかもこんなに沢山あるなんてビックリです。
日本遺産にも認定されているようです。
昔の人はえっちらほっちら歩いて通り、こんな宿場町で休んでいたんですね。
1キロも続き、途中には水飲み場や神社もありました。
そしてこの建物には今でも住んで暮らしているのです。
かなり不便だとは思います。高齢化も進んでいるようでした。
通りには旅館、お土産屋さん、蕎麦屋、古道具屋さん、カフェなど色々並んでいました。
こちらは漆器が有名なようでお椀とか、お弁当箱も沢山ありました。
私もお土産にお椀とお箸を買いました。
お昼は信州そばを食べました。
そして友が寄った絵葉書のお店で、いい話しを聞かせてもらいました。
生きていれば86歳というご主人が、書いた絵や切り絵を絵はがきにして販売されていました。
そしてご主人が作ったというからくり玩具も見せて頂きました。
動かすとうさぎさんが餅をついたり、そばをうったり、どじょうすくいしたり可愛らしい物でした。
ご主人が元気な頃は玩具も販売していたようですが、今は非売品になっていました。
7年前から奥様が一人でご主人が書いた絵葉書を販売してお店を守っているようです。
話しを伺っていると、ご主人をとても大事にされていたんだなぁと感じました。
この家を調べてもらったら天保何年かの建築だそうで、どうしてわかるんですか?と尋ねるとクギでわかるんですよと聞いたんだそうです。
天保というと江戸時代、180年ほど前みたい凄いですね。
そして家の建具の取り付け方など教えてくださいました。
毎日板戸を取り付けたり外したり大変だろうと思いましたが、大事に守っている姿に感動しました。
もう少ししたらあの山が真っ赤に紅葉して、通りの紅葉も赤くなり綺麗ですよと教えてくださいました。
またいつか建築物の好きな夫と紅葉の頃訪れてみたいと思いました。
それまでお元気で商売続けてほしいと思いました。
お店とお土産に買った絵はがきとお昼に食べたお蕎麦なり。
いつまでも残していてほしい宿場町です。
おつきあい有難うございました。
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