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青い壺 レビュー 妻の愚痴 共感

久しぶりに本の紹介です。

以前本屋さんで立ち読みしてたら、面白くてつい買った本です。

有吉佐和子さんの「青い壺」

一つの青い壺が次から次へと人の手に渡っていきます。

渡っていった先での出来事がリレー形式で13話の話になっています。

一話一話は繋がっていないのですが、青い壺がひょっこり話しに出てきます。

スペインまで渡った時はさすがに最後かなと思っていましたが、スペインの骨董屋で買ったとかで、日本に戻ってきたのです。

特に面白かった所は、50年間勤続無遅刻無欠勤のご主人が定年退職となり家にずっといる様子を、妻が愚痴っている所です。

本より抜粋

「夫は家の中ではガスに火をつけることも出来ない役たたずだ。

働きもしないのに朝からよく食べる。

自分一人だと食事もありものですませるのに、三度々々用意しないといけない。

孫の世話も出来ない。

何を作っても美味いでも不味いもないのは、作る側に不満が積もってくる。

二人で出掛けても、女友達と出掛けるほど楽しくない。

こんな面白くない男と結婚していたのか。

男はかさばる。本当に邪魔っけ」

など読んでいて頷ける所もあり面白かった。

どこの家でもありそうな話しです。

50年ほど前に書かれた本、昭和の親父はこんな感じですよね。

現代のイクメンパパとは大違い。

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