
曽野綾子さんの本です。
エッセイのような本より小説が好きな私ですが、
「好きなことをして死んだ」という人生は、最高に贅沢なものだ。
と言う文章に惹かれ読んでみました。
気になった所を( )の中に抜粋しました。
(なぜ美しい女性に生まれてタレントになれる人と、そうでない人ができるのか。
平等などという発想は誰かが考え出した嘘なのだ)
確かにそうだ!
(若い時には、寸暇を惜しんで、自分を複雑な人間に教育する必要がある。
読書をして、出来るだけ多くの人に出会い、現世にはどれだけ変わったものの見方があるか体験しなければならない)
(歳をとると、友人も減っていく。誰はいなくとも、見知らぬ町を一人で見に行くような孤独に強い人間になっていなければならない)
(適当に食べ、手入れをし、動かなければ、新車があっと言う間に古びて早々にスクラップになる。体も同じだろう)
(求めることと、与えることとは、一つの行為)
(心の深層の気づかない所に傷が残ったとしても、自分自身では意識しないほうが幸福だ)
(女性には経済、国際常識、男性には炊事、洗濯
手足も動き、知能も一人前でいながら、家事の出来ない男達。
歩けるのに歩こうとしない人は、始末が悪い。
こういう怠け者は、会社も官公庁も採用してはならない。
基本的な生活能力欠落者。
こういう人は炊事、洗濯は女の仕事という差別的な考えが染み込んでいる)
最近はこんなご主人も少ないとは思いますが、
70代の知人の夫婦にいらっしゃいます。
ご主人は家事は一切しない。奥様は愚痴る事もなく尽くすのが当たり前と思っています。
旦那様を残して出掛けた時に、お昼に滅多に食べないカップ麺を用意してきた時の話し。
蓋に乗せるお皿も用意してきたけど、お湯を入れて3分待つ事わかってるかしら?と心配してました。
ご飯も炊けないしラーメンも作れない。
奥様はご主人が先に亡くなると思っていますが、それはわからない事。
もしも奥様が先になくなったらご主人はどうなるのでしょう。
今はお惣菜とか売ってるからなんとかなるのかな?でも色々と大変そう。
そういえば親戚の叔母は余命3ヶ月と宣告された時、ご主人にお味噌汁の作り方を教えていました。
(その人の生涯が豊かであったどうかは、どれだけこの世で「会ったか」による。
人間だけではない。自然や出来事や魂や精神、思想にふれる事)
(老年になったら、何事も面白がればいい)
他にも色々ありましたが、たまにはこんな本もいいですね。
以上