4冊目の川上さんの本。
また女性同志のエロティックな話しがあるのかなと思いながら読み始めた。
4人の女性が同じ家に住んで生活を始めていくのだが、今回は全く今までとは違った。
エロティックな話しはほとんど出てこなかった。
今までより読みやすかったけれど、読後はとても疲れました。
主人公の花ちゃんは一生懸命生きているのだか、なかなか報われない。
アルバイトでコツコツ貯めたお金をお母さんの彼氏に盗まれる。
またスナックで働き貯めたお金200万円をお母さんから貸してくれと言われ渡す。
順調にいっていたスナックれもんが火事で焼けてしまう。
家を借りて4人での共同生活を守ろうと頑張る花ちゃん。
何をするにもお金が大事だとお金への執着心は強い。
風水に頼っていて、黄色い小物を集め、壁も黄色に塗ってしまう。
みんなを守る為、生きる為に悪い事に手を出してしまう。
そしてみんなを巻き込み、4人の関係もおかしくなっていく。
みんなの為と思ってやってきた事を桃子から否定されてしまう。
「他人の為に一生懸命やってる顔して、本当は自分が気持ちよくなりたいだけの人」
いい子ぶってんじゃないよみたいな言葉を浴びせられる。
そして取っ組み合いが始まる。
花ちゃんの人生が凄い内容で疲れました。

ラストは栗の渋皮煮を作りながら、台所で読んでました。
疲れた頭に栗の甘さがしみました。
次は面白い本にしよう。
