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家族シアター 感想

家族シアター 辻村深月

 

こちらはとても心温まる家族のお話しが7話詰まっていました。

①「妹」という祝福

真面目で大人しい姉と対照的なお洒落で可愛いい妹。

妹は真面目な姉に対していい気持ちをもっていなかったが、彼氏から姉の事を暗くて、何を楽しみに生きてるんだろうとか悪口言われ、キレてしまった妹。

なんやかんや言いながら姉思いだったのだ。

こんな文章があった。

中学生女子のケンカや仲間外れは流行り病のようなものだ。

かかっていたことすら、いずれ忘れてしまうような。

 

サイリウム

弟はアイドルオタク、姉はビジュアル系のオタク。                趣味の面ではお互い相容れないないが、二人ともお互いを気にしていてほのぼのとしている。

③私のディアマンテ

ディアマンテはスペイン語で「ダイヤモンド」と言う意味らしい。

ブランド好きで、お洒落なおばさんといとこにいい思いを抱いていないえみり。

でも頭がよくて特待生のえみりが妊娠してしまう。

それを聞いた家族は、相手が誰かとか、堕ろしなさいと言わず、「その人の事が好きなの?」と尋ねた。

 

④タイムカプセルの八年

大学教授の父親は、息子の学校行事にはほとんど参加せず母親にまかせっきり。

でも6年生になり親父会が出来て、会計を任されてしまう。

タイムカプセルを埋めると言っていた先生が、倉庫に置きっぱなしにしていた。

それを息子の為になんとかしようと奮闘するお父さん。

 

⑤1992年の秋空

はるかとうみかの姉妹のお話し。

宇宙が好きなうみか。そんなうみかをはるかは理解出来ないでいた。

鉄棒が苦手な妹の為に姉のはるかが一緒に練習していたが、練習する日姉のはるかは友達との遊びを優先してしまう。

そんな時に妹のうみかは鉄棒から落ちて骨折してしまう。

はるかは学級新聞に宇宙の事を書く。

お互いわかり合い温かいラスト。

 

⑥孫と誕生会

アメリカ帰りの長男家族が実家の近くに越してきて、家を建てた。

孫の小学3年の実音とおじいちゃんの心温まるお話し。

 

⑦タマシイム・マシンの永遠

ドラえもんのお話しタイムマシンではなくてタマシイムマシンが正解なんだ。

どのお話しも心温まります。