流浪の月 凪良ゆう著
本屋大賞受賞の作品です。
色々な難しい問題が出てきます。
ネット社会の現代過去の事件は消える事なくいつでも目にする事が出来る。
読み終えて思った事は更紗と文の幸せが続きますようにと思った。
嫌いな作家さんではなかった。どちらかというと興味がある凪良さん。
他の本も読んでみようと思います。
こちらの本も本屋大賞ノミネート作でした。
読みながらこの物語以前読んだ事があるような?それともドラマだったかな?見覚えがあるぞと思いながら読み進めました。
景色のいい場所に建てられた一軒屋にポツンと置かれていた椅子の映像が浮かんできました。
歳のせいかはっきりと思い出せません。
ラストが近づいてくるとだんだんと先が分かってきました。
やはり私の予想通りの展開でした。
後で調べたら西島秀俊さん主演のドラマを見てました。
記憶力が乏しい自分は悲しいけれど、何回でも楽しめます。
さてこの物語は一級建築士の青瀬が、依頼主の吉野から家の建築を頼まれます。
吉野は青瀬に「すべてお任せします。あなた自身が住みたい家を建ててください」と言われます。
青瀬は張り切り北に大きな窓を設けた斬新な家、光を取り入れた素敵な家を建てました。建築雑誌200選にも掲載されました。
吉野も喜び現金で三千万円の料金を支払い、受け渡しが完了したのですが‥
吉野一家は新しい家に引っ越していなかったのです。
謎を解いていくミステリー小説です。
面白かったのでドラマにもなったのでしょうね。
原作、脚本、監督北野武。
北野武監督が織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康そして本能寺の変をどのようにとらえ描いたのか興味がありました。
正直超面白かったです。
これぞエンターテインメント娯楽映画でした。
キャストはビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太、浅野忠信、大森南明、大竹まこと、荒川良々、小林薫、岸部一徳、津田寛治、劇団ひとり、あさイチの副島淳、柴田理恵錚々たるメンバーでした。
皆さんクセが強く、個性的で芝居も上手い!
どの役もはまってました。
展開も早く、あっという間の2時間でした。
R15指定グロい所も多々ありました。
首が何回も飛びますし、血が噴き出します。
心の中でキャーと言いながら目を閉じたり、手で顔を隠し指の隙間から覗いていました。
映画なので斬りつける効果音が迫力あります。
グロい所も沢山あったけど、面白さの方が勝ちました。
同性愛者として描いていたり、徳川家康は笑えるくらい何人も替玉がいる。
アドリブで話してるんじゃないと思えるような所もありました。
さすがお笑い芸人のたけしさんです。
史実に沿っていなくても、どんな捉え方をして描こうと監督の勝手。
面白かったと思えるお客がいれば成功でしょう。
題名通り首が本当に沢山出てきます。
こんな扱いしなくてもというご意見もありましょう。
人それぞれですもんね。万人受けの映画はありません。
私は観てよかった。笑えてグロい映画です。
久しぶりにBSで映画をみた。
良い映画ではあったが、何故ラストにさだまさしの歌が流れるのか違和感があった。
調べてみたらなんとさだまさしの小説で歌曲だった。
そりゃさださんの歌がエンディングに流れますよね。
無知な私でした。
最初に歌があり、それを元に小説が出来たようです。
実話かなと思ってみていましたが、そうではないようです。
原作のモチーフとなった方は、ケニアに青年海外協力隊として渡った柴田紘一郎さんという方のようです。
この方の体験談を元に書かれた小説で映画では亡くなってしまいますが、現在も生存されているようです。
現地で働いている医療従事者を見ていると、今ガザやウクライナでも起こっていることなんだろうと胸が痛みます。
私の好きな真木よう子さんも出演されていたのでそこは良かったです。
大沢たかおさんも役にはまっていました。
あと地元のエキストラの皆さんの演技がなかなか上手でした。
良い映画過ぎました。模範的で出来過ぎな映画でした。
なんか素直でない私です。
アーモンド ソン・ウォンピョン著
アーモンド(扁桃体)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることが出来ないユンジェと物心つかないうちに親とはぐれた不良少年ゴニの成長物語。
ユンジェは頭の中にある扁桃体が生まれつき小さく、感情がない。
周りの人達がどうして笑ったり、泣いたりするのかわからない。
喜びも悲しみも、愛も恐怖も、ほとんど感じられないのだ。
失感情症の人は自分の感情をうまく表現できないそうだが、ユンジェは感じることも苦手。
感情をあまり感じることができず、人の感情も読めないため人間関係が築きにくい。
そこでお母さんは色紙に短い文章を書いて貼り付けていった。
車が向かってくる→できるだけ離れる、近づいたら逃げる。
人が近づく→ぶつからないように片側に寄る。
相手が笑う→自分も微笑む。
表情については、どんなときも、相手と同じ表情をする。
といったような事例を次から次に書いて張り出していった。
「喜怒哀楽愛悪欲」の基本概念をしっかり暗記することだと。
「正直に言いすぎると相手を傷つける」という徳目を叩きこんだ。
お母さんとおばあちゃんの愛に包まれ大きくなっていくユンジェだが、ある日不幸な出来事が起き、おばあちゃんは亡くなり、お母さんは寝たきりになってしまう。
それから人との出会いにより成長していくユンジェです。
本の中で気になった文章書き出しておきます。
自分の人生を切り売りするような、そんなことをする自信はない。それは作家の才能がないということだ。
親しくなるって具体的にどうい事?
君と私が向かいあってしゃっべってるみたいなこと。一緒に何か食べたり、考えを共有すること。金のやりとりなしにお互いのために時間を使うこと。
遠ければ遠いで出来ることはないと言って背を向け、近ければ近いで恐怖と不安があまりにも大きいと言って誰も立ち上がらなかった。ほとんどの人が感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れた。
人生はいろんな味を味わわせてくれながら、ただ流れていく。
僕はぶつかってみることにした。人生が僕に向かってくる分だけ。
本屋は何千、何万という作家たちが、生きている人も死んだ人も一緒になって押し合いへし合いしている、人口密度の高い所だ。でも本は静かだ。手に取って開くまでは、死んでるみたいに黙りこくっている。そして開いた瞬間から話し始めるのだ。ゆっくりと、ちょうど僕が望む分だけ。
そうだね。
あの日、君は何をした まさき としか著
題名通りの本でした。まさにあの日君は何をしたを解明するために読み進めました。
平凡ながら幸せな家庭の主婦水野いづみ。
夫と娘の沙良、そして息子の大樹の4人家族。
ある日息子の大樹が夜中に自転車で事故死してしまう。
深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていたのはなぜなのか?
同級生の女の子が大樹は家が窮屈だと言っていたと言う。
幸せな家庭で素直で良い子だと思っていた母は、自分のせいだと思ってしまう。
実は女の子は嘘をついていたのだ。
15年後若い女性が殺害され、不倫相手の百井辰彦が行方不明になる。
無関係に見えるこの事件と大樹が結びつく。
意外な事実が明らかになります。
母の愛は時には異常になるのね。
展開が読めないのでミステリー小説は面白い。