本と旅と映画

のんびり気ままに…

映画オッペンハイマー 相手国からと日本人の視点

久しぶりの快晴で春らしいお天気、近くの桜も満開で気持ちも上々。

今日、公開のオッペンハイマー見てきました。

3時間の大作を寝ないで最後まで観てられるかと心配していましたが、退屈することなく観ることが出来ました。

ちょっと難しいお話で登場人物の繋がりがよくわからず、理解出来ない所もありました。

この話しは原子爆弾を作ったオッペンハイマーの物語です。

ここでは原子爆弾の製造までの過程がわかります。

ニューメキシコ州のロスアラモスという所に一つの町を作り、研究者達が集まり、外部に情報を漏らさぬよう強固なセキュリティを築き、実験し原子爆弾を作りあげていきます。

情報に関してはソ連との繋がりがあったかどうかでかなり描かれていましたが、繋がりがよく理解出来ない所もありました。

原爆を落とし成功し喜んでいるアメリカ人を見て、原爆を落とされた日本人としてこの爆弾のせいでどれだけの犠牲があったかと思うと、悲しくやり切れない気持ちが湧いてきました。

悲惨な広島や長崎の映像とかは出てきません。

原子爆弾を作ったオッペンハイマーは、私の手は血塗られたようだと苦悩します。 

爆弾を落とす落とさないの判断は大統領に委ねられ、彼の権限など全くありません。

ヒットラーが自殺した後で日本はもう保たないと分かっていたのに落とされた。

その結果戦争は終わった。

観ていて目尻から涙が溢れてきました。

相手国からの視点で観ると、同じく自国を守るために戦っている。

戦争って罪深い。

原子爆弾を作った事で戦争はなくなるとか言ってたけど、なくなる事はない。

今では核の抑止力とかで多くの国が持っている。

いいのか悪いのか?なんだか考えさせられる映画でした。