地下街へ向かうエスカレーターの背後から高校生らしき若い男の子の話しが耳に入ってきた。
A 「明日どこ行くの」
B 「〇〇と〇〇へ行く」(行き先はよく聞き取れなかった)
A 「帰りは最終で帰ってくるの?」
B 「いやタクシーで5万位かな。」
一瞬間を起き
A「お前5万円で何が買えるかわかってんの?」
私も驚いた!高校生が5万円使ってタクシーで帰ってくる。
どこのお坊ちゃまだ!どんな金銭感覚してるんだ!
鹿児島にもこんな子がいるのか。親の金なのかそれともこの子は何か稼いでいるのか?前澤さんみたいに宇宙旅行でも行くのだろうか?
などと一人妄想しながらいつものユニクロへ向かった。
私はくたびれたトレーナーを着ている夫の服を買いにきた。
トレーナーとジャケットに靴下2足全部で5000円からお釣りがきた。
安くで買えて喜ぶ私。時にはただでさえ安いユニクロの500円コーナーで掘り出し物とか探し良いもの見つけ安物に見せないよう着こなし一人悦に入っている。
そんな私だ。今さらブランドのバックや服など欲しいとは思わない。
似合わないし、着ていく所もないし、あちらの世界にも持っていけない。
若い頃は羨ましく思った時期もあったが、今ではいいねと思うが欲しいとは思わない。
長年培われた金銭感覚はそう簡単に変わる物ではない。
5万円もタクシー代に使う高校生と5000円で服を買い喜んでるシニアがいる。
ユニクロや無印で十分満足している。そしてそれをいかに着こなすか考えるのに喜びを感じているシニアだ。それでいいのだ。
そして私は電車に乗りコンサート会場へ向かった。
鹿児島ジャズフェスティバルだ。なんと4日間無料で開催。ネットで応募して当たった。
外れた人がいたのか?よく分からない。
ワクチン接種した人かPCR検査した人限定となっていた。席も一人置きで安全対策を取っていました。
席は自由席で早く並んだのでなんと前から2列目。おまけに舞台中央特等席をゲット。
出演者もジャズの曲もよくわからない。しかし生演奏はやはり素晴らしい!
ピアニストの力強いタッチやドラムの激しい音、ベースの重高音、アルトサックスのムーディな音、トランペットもあり、ギターもあった。
色々なジャズの曲に合わせ自然とリズムに乗り身体が動いた。
最後は出演者全員でセッション。ドラムの4人が次から次に叩き出す音にしびれた。
めちゃめちゃカッコいい!声を出してはいけないので
「ブラボー」と心の中で叫び、思いっきり拍手した。
ユーチューブでハラミちゃんとかまなまるのピアノを聞いている夫も
「やっぱり生はいいなぁ」と感激していた。
なんだか心が豊かになる。
なんと演奏が終わったのは10時だった。ウェルカムステージから始まり3時間半あっという間に終わった。
こんな素敵な演奏をタダで聞いて申し訳ない気がした。ホールから出る時募金箱が見えた。
夫に言うと「これタダなのか!」と知らなかったようで驚いていた。
タダでは申し訳ないと募金箱にかけよった。
私の財布を見ると千円札なくて5千円札が2枚。
夫は千円と一万円札。
夫は千円札を入れた。私は5千円札は入れられなかった。
ごめんね。長年培われた金銭感覚が邪魔した。
来年も開催されたらまた絶対見に来ます。
その時までつけでお願いします。
最後までおつきあい有難うございました。
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