傲慢と善良 辻村深月著
この作品一気に読んでしまいました。
婚活アプリで知り合った架と真実。
結婚式まで決めていたのに真実が失踪してしまう。
ストーカーに狙われていたかと思いきや、全く予想しない展開となった。
結婚に悩む男女、友達、世間、親子関係など色々絡んでいた。
そこまで言うかと怖さもあった。
色々深く掘り下げグイグイ突っ込んでくる場面などあり気になった会話を書き出してみた。
ピンとこないとは何なんでしょうね。
その人が、自分につけている値段。
自分に見合う相手が来なければ、ピンとこない。
相手を鏡のように見る。自分の自己評価額。
善良さは、過ぎれば世間知らずとか、無知ということになる。
人生のビジョンは、自分で考えなければ見えない。
それがなくてもただ流されるよう日々を生きる事は出来る。
只中で苦しいうちは、自意識過剰にそんなものに拘泥してしまう。
SNSの恐ろしさを思い知ったなど。
結婚相談所の小野里さんが紹介した二人を断った真実が、選んだ架君をなめまわすように見たんだろうなぁ。
どんな人なのか興味があったのがよくわかる。
真実が自分の価値をどれだけと思っていたのか。
小野里さんは真美は偉く高く自己評価していたと思った事だろう。
なんか自分にも思い当たる事がある。
そんな目で回りの友人を思い浮かべてみた。
あるあるでなかなか面白い。
自分の自己評価額かぁ考えて見なかったが、高く見積もってしまうものだ。
こんな事かける作家さんて凄い!
主人公の女の子の名前は真実と書いてマミと読むのだが、これも作家さんの意図する所なんだろう。
ふと思ったけど、人に良く見られたいという気持ちもあるな?
今までと違うファッションで楽しんでいる私だが、誰も見てないよ。中身は変わってない。自己満足か。まぁそれでもいいや。
楽しんでるから。