本と旅と映画

のんびり気ままに…

子どもたちは夜と遊ぶ 感想

子どもたちは夜と遊ぶ 辻村深月

 

これはかなり怖いお話しでした。

「冷たい校舎の時は止まる」より怖かった。

途中で読むのが辛くなりました。

連続殺人事件、見立て殺人による残忍な殺し。

何も関係ない人をゲームとして殺していく。

たまらない。よくこんな小説かけるわ辻村さん。何者や!

「生きることに手を抜いてはいけない。終わりなんて唐突にやってくる。人生っていうのは死ぬまでの暇つぶし。だからって手を抜いちゃだめだ。時間の中身を決めるのはじぶんの責任だから、意味のないだらだらとした暇つぶしをしないほうがいいい」   

先の短い自分にはこの言葉が刺さった。

それともう一つ

「人間てのは、大好きな人が最低一人は絶対に必要で、それを巻き込んでいないと駄目。そうでないと歯止めがかからない」

浅葱の壮絶な過去、止めようとした月ちゃん。

孝太と月ちゃんの関係には驚いた。早く言ってくれたらここまで歯車が狂う事もなかったのに‥なんて小説だもんね。

参りました。

上下2冊の長編小説です。怖いけど先が気になり止まりません。