本と旅と映画

のんびり気ままに…

人の優しさに触れて思うこと。ごうつくばばぁにはならないぞ!

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隣町に小さなベーグル屋さんがあります。

若くて可愛い女性が一人で作って販売しています。

彼女の作るベーグルはとても美味しくてあっという間に売り切れてしまいます。

一つ一つに愛情を込めて作り、接客も丁寧で小さなお店を一人で切り盛りしています。

一人で作っているので、数も限られます。

開店前からお店の前には人が並んでいます。

ヨガの帰り道にお店を覗くといつも売り切れてシャッターが降りています。

なかなか買えません。

近所のマダムはまだ食べた事がなくて食べてみたいと話してました。

 

昨日はいつもより早くお店の前を通りました。

チラッと覗くとまだ開いていました。

そして誰も並んでいません。

ラッキー!

マダムに買って行ってあげよう。

急いで車を止めてお店へ。

お店の前には「二名までの入店お願いします。」の貼り紙があります。

覗くと二人入っていました。

棚はほとんど空っぽで2個のベーグルが見えました。

まだ開店から1時間しかたっていません。

他にも何かありますようにと祈りながら待っていました。

一人の方が出てきたので、すぐにお店の中に入りました。

 

お店を見回すと本当に2個しか残っていませんでした。

そして丁度その2個のベーグルをもう一人の方が手にする所でした。

あ~残念!と思った瞬間。

その方は私に一つどうぞと差し出すではありませんか。

にこにこしながら一つずつ買いましょうと。

私はいやいやいいですよと遠慮しました。

でもその方は私は一つでいいんですよと差し出します。

私は「友達が食べた事ないと言ってたものですから来てみたんです」と言うと、もう一つも差し出すではありませんか。

いやいや私は食べた事があるからいいんですよと丁寧にお断りしました。

(私はそんなつもりで言ったのではないのだが、余計な事言ってしまったと後悔しました。)

 

そして彼女のご厚意に甘え有り難く一個ずつ買いました。

なんて親切でいい人なんでしょう。

見も知らずの私になんの迷いもなく一つ譲るなんて、そしてさらにもう一つも差し出そうとするなんて。

私は驚きました。

こんな時私はどうするんだろう?

同じような事が出来るだろうか?

さっさと2個買うのではないだろうか。

咄嗟に取った彼女の行為に頭が下がる思いでした。

今度私もこういう場面に出くわしたら譲ってあげようと思いました。

なんの迷いもなくさっと差し出そう。

 

私は譲ってもらったベーグルをマダムの家に持っていきました。

一緒にお茶しないと誘われ二人で半分づつ食べました。

心の声

(1個あげるんじゃなかたのか。いや〜久しぶりのベーグル私も味わってみたかったんだ)

そんな私です。

 

最後までおつきあい有難うございました。

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