本と旅と映画

のんびり気ままに…

本の紹介

さいはての彼女 レビュー

さいはての彼女 原田マハ著 こちらは以下の4話の短編小説からなっています。 どれも旅がらみの小説です。 サクッと読めて、心温まるお話しです。 ①さいはての彼女 ②旅をあきらめた友と、その母への手紙 ③冬空のクレーン ④風を止めないで 北海道、伊豆修善寺…

翼をください レビュー

翼をください 原田マハ著 この本は史実を元にした小説でした。 表紙の写真の女性はアメリア.イヤハート世界で初めて女性で世界一周に挑戦した人である。 数々の航空ショーを渡り歩き、北アメリカ横断無着陸飛行、大西洋横断単独飛行など成功したベテランパイ…

カフーを待ちわびて レビュー

カフーを待ちわびて 原田マハ著 原田マハさんのデビュー作で日本ラブストーリー大賞作。 デビュー作で大賞作品とは凄いですね。映画化もされたようです。 原田さん44歳で作家デビューされたのですね。遅咲きですが才能あふれる方ですね。 この本は沖縄の小さ…

本日は、お日柄もよく レビュー

本日は、お日柄もよく 原田マハ著 こちらはほっこりテンポよく心温まる楽しいお話しでした。 ドラマにでもなりそうだなと思っていたら、なっていたんですね(笑) 好きだった幼馴染の結婚式で、退屈なスピーチを聞かされ眠気がさしウトウト。 そしてスープ皿…

楽園のカンヴァス レビュー

楽園のカンヴァス 原田マハ著 こちらはルソーの「夢」という絵画を題材にした小説です。 どんな絵かと言いますとこんな絵です↓ ルソーの名前は聞いた事ありますが、どんな絵なのか私も知りませんでした。 モデルの名前はヤドヴィガと言います。 ルソーはピカ…

たゆたえども沈まず レビュー

たゆたえども沈まず 著 原田マハ コロナに感染してしまいました。 高熱になることもなく軽くで済んだのは幸いでした。 ゆえに借りていた本を一気に読む事が出来ました。 この本はゴッホの生涯を書いた本でした。 ゴッホが日本に興味をもっていた事は知ってい…

異邦人 レビュー

異邦人(いりびと) 原田マハ著 異邦人と書いていりびと読ませる。 当て字ですよね。いりびとという言葉を引いても出てこない。 この小説は裕福な家に育ち美術に対する慧眼の持ち主菜穂と、画商の跡取り息子一輝が軸になっている。 原発事故の後東京で暮らし…

太陽の棘 レビュー

太陽の棘 原田マハ著 本から遠ざかっていた一ヶ月、久しぶりに本と向き合い感動しました。 以前読んだ旅屋おかえりに涙したので、旅好きな私は原田マハさんの著書を手にとりました。 旅屋おかえりとは全く違う内容でした。 この方は絵画に詳しい方なんですよ…

君たちはどう生きるか。 レビュー

君たちはどう生きるか。 吉野源三郎著 今年公開されるというジブリの最新作映画「君たちははどう生きるか」。 宮崎駿さんがインスパイアされたという同名の本を読んでおこうと手にしました。 一言でいうと良書です。哲学的な本ですが生き方、倫理観などわか…

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ 感想

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ 辻村深月著 話しが想像し難い題名ですが、途中から暗証番号かなと思えました。 母娘関係が軸となり、30歳前の婚活、結婚、友達関係など絡んでいます。 辻村さんらしさが出てる小説です。 チエミが母親を殺害して行方不明になってしま…

かがみの孤城 感想

かがみの孤城 辻村深月著 映画は見ていませんが、読後見てみたいなぁと思いました。 学校に行けなくなってしまった中1のこころちゃん。 原因はクラスメートの真田さん達からいじめを受けた事。 家まで来て脅されて怖くなってしまった。 誰にも言えず家に籠も…

名前探しの放課後 感想

名前探しの放課後 辻村深月著 少しSFぽい感じの小説でした。 クラスメートの誰かが自殺したと言う電話を聞いた、高2の依田いつか。 だが突然いつかは3ヶ月前にタイムスリップしてしまう。 誰かという事で名前が分からない。 その自殺を止める為に仲間と協力…

ぼくのメジャースプーン 感想

ぼくのメジャースプーン 辻村深月著 「子どもたちは夜と遊ぶ」に出てきた秋山先生が出てきます。 なので「子どもたちは夜と遊ぶ」を読んでから読んだ方がいいです。 ふみちゃんと幼なじみのボク(名前出てこない)のお話し。 うさぎが大好きなふみちゃんが、…

子どもたちは夜と遊ぶ 感想

子どもたちは夜と遊ぶ 辻村深月著 これはかなり怖いお話しでした。 「冷たい校舎の時は止まる」より怖かった。 途中で読むのが辛くなりました。 連続殺人事件、見立て殺人による残忍な殺し。 何も関係ない人をゲームとして殺していく。 たまらない。よくこん…

凍りのくじら 感想

凍りのくじら 辻村深月著 芹沢理帆子高校2年生の女の子が主人公。 父親は有名なカメラマン芹沢光。 父親はある日突然失踪してしまう。 母親は余命2年と言われ入院している。 理帆子は精神年齢が高く、回りを達観してみている所がある。 付き合った元彼若尾に…

老害の人 感想

老害の人 内館牧子著 ご近所さんが貸してくださったので読んでみました。 なかなか面白い小説でした。 老害と聞くと自分も気をつけなければと思っていました。 昔話に説教、病気自慢に孫自慢。それに無気力、クレーマー。 そして同じ話しを何度も繰り返す。 …

噛み合わない会話とある過去について 感想

噛み合わない会話とある過去について 辻村深月著 4つの短編小説が入っています。 ラストの話しを読み終え書いていますが、強烈過ぎて戸惑っています。 一話一話読み終える毎に、辻村さんの鋭さが光ってます。 ①ナベちゃんのヨメ この話しはまだマイルドでし…

V.T.R 感想

V.T.R 辻村深月著 スロウハイツの神様に出てくる作家チヨダコーキのデビュー作なんだって。 実在しない人だけど、辻村深月さんの違う面が見れるかな? 近未来的な設定で、今まで読んだ本とは違う作風でしたね。 表紙からしてアニメ的な感じ。 殺しのライセン…

スロウハイツの神様

スロウハイツの神様 辻村深月著 こちらは上下巻の長編小説です。 裏表紙に人気作家チヨダコーキの小説を模倣した大量殺人事件とあったので、冷たい校舎の時は止まるのような怖い小説なのかと期待して読み始めた。 ところが全く違った。 スロウハイツと名付け…

家族シアター 感想

家族シアター 辻村深月著 こちらはとても心温まる家族のお話しが7話詰まっていました。 ①「妹」という祝福 真面目で大人しい姉と対照的なお洒落で可愛いい妹。 妹は真面目な姉に対していい気持ちをもっていなかったが、彼氏から姉の事を暗くて、何を楽しみに…

きのうの影踏み 感想

きのうの影踏み 辻村深月著 こちらは辻村深月さんの体験談などが詰まった短編小説13話。 ①十円参り ②手紙の主 ③丘の上 ④殺したもの ⑤スイッチ ⑥私の町の占い師 ⑦やみあかご ⑧だまだまマーク ⑨マルとバツ ⑩ナマハゲと私 ⑪タイムリミット ⑫噂地図 ⑬七つのカッ…

盲目的な恋と友情 感想

盲目的な恋と友情 辻村深月著 これは面白かったー 辻村さんの書くこんなお話が好きだ。 心情書くのが上手いよね。 元宝塚のお母さんを持つ美しくて聡明で性格のいい蘭花と、醜いと劣等感を持つ留利絵、そして美波。 美波から大学生時代にされた事をいつまで…

ふちなしのかがみ 感想

ふちなしのかがみ 辻村深月著 こちらは5つの短編小説でした。 ①踊り場の花子 ②ブランコをこぐ足 ③おとうさん、したいがあるよ ④ふちなしのかがみ ⑤八月の天変地異 どれも不思議な話し。 したいがあるよ。のしたいは何だったんだ? 八月の天変地異がよかった…

オーダーメイド殺人クラブ 感想

オーダーメイド殺人クラブ 辻村深月著 中2の学校生活。階級がありグループからはじかれたりはじいたり。 ある日突然無視され、つらい目に合う。 そんな事の繰り返し。 狭い学校生活の中でなんとか生きている。 アンもその一人。 バスケ部で可愛くて彼氏もい…

太陽の座る場所 感想

太陽の座る場所 辻村深月著 まんまと作家さんにしてやられた。 キョウコと響子は違う人物だったのだ。 鈴原今日子はリンちゃんと呼ばれていたのだ。 女優になった今日子さん。 クラス会に出てこない彼女を引っ張りだすために、友達らが彼女に交渉する。 高校…

鍵のない夢を見る 感想

鍵のない夢を見る 辻村深月著 この本は以下の短編小説5話が含まれています。 ①仁志野町の泥棒 友達のお母さんの泥棒癖の話し。 ②石蕗南地区の放火 笙子さんを好きだった役所の冴えない職員が起こした放火。 放火の理由を聞かれ「ヒーローになりたかった」と…

朝が来る 感想

朝が来る 辻村深月著 こちらも一気に読みました。 やはり辻村さんは凄い! よく調べているし両方の立場から書いているので面白い。 最初は幼稚園に通う子供のいざこざから始まったので、子供を持つ親の問題とか書いてるのかと読み始めました。 ジャングルジ…

琥珀の夏 感想

琥珀の夏 辻村深月著 この本も凄かった。 辻村さんて凄い作家さんだ。 筆の勢いが凄い。 一気に読みたいが、凄すぎて休憩入れないと疲れてしまう。 よくこんなの書けるなぁと感心してしまう。 空想の世界だろうけど、「ミライの学校」での生活が実によく書か…

冷たい校舎の時は止まる 感想

冷たい校舎の時は止まる 辻村深月著 上中下と3巻からなる長編小説。 辻村深月さんのデビュー作。 読み切れるかなと思いながら読み進めていった。 誰が自殺したのか?誰がホストなのか? 校舎の中に取り残された8人の行方が気になり止まらなくなりました。 誰…

青空と逃げる 感想

青空と逃げる 辻村深月著 題名通りお母さんと小5の息子が逃げ続ける話しだ。 事故に合った父親が元で逃げざるえなくなったのだが‥ 逃げてたどり着いた場所で逞しく生きていく。 四万十川、家島、別府へと逃げるように。 母親は子供を守るため訪れた場所で、…